こんにちは!
ライターの髙橋ユミエ(@nikoniko_writer)です。
突然ですが、今の職業に就こうと思った目的は何ですか?
今の職業に就いた当時の目的が変わることなく、今も仕事を続けていますか?
「こんなはずじゃなかった」と、今の職業を辞めようと思ったことがある人は多いのではないでしょうか。
私はライターを始めてもうすぐ2年が経ちますが、これまでに何度も辞めようと思ったことがあります。
今回は、そんな私が何度もライターを辞めようと思いながらも、なぜここまで続けてこられたのかについて書いてみたいと思います。
ライターを辞めたいと感じている人が、ライターを始めた時の目的を思い出し、もう一度頑張ろうと思っていただけたら嬉しいです。
好きで始めたライターなのに
私はもともと、自分の考えを文章に表すのが好きでした。
毎日のように日記に自分の考えを書くことが当たり前になっていたし、頭の中の整理にも使っていたものです。
「そんな好きなことを仕事にできたら、きっと幸せなんだろうな」と思った私は、今のライターという仕事を選びました。
自分の考えがWebを通して人の目に触れ、「こんな考え方もあるんだ」と少しでも思ってもらえたら…
その上にお金がもらえるなんて、なんて素敵な仕事なのだろう
と思ったのです。
でも実際は、ライターを始めてからは苦難の連続でした。
- 必ずしも好きなことを書けるわけではない
- 渾身の作なのに稼げる金額は思ったより少ない
この二つの現実を知り、好きなことだけをやって、満足のいく金額を稼ぐのは本当に難しいことなのだと痛感したのでした。
「お金を稼ぐ=幸せ」と勘違した結果
それでも最初は気合が入っていたので、ライター関連の本を読み漁ったり、オンラインサロンに入会して勉強に励みました。
その甲斐もあって、1文字0.5円から始まった報酬も徐々に上がり始め、1円に到達!
その時は本当に嬉しかったことを覚えています。
自分の文章の価値が少しずつ認められ、しかも報酬も倍になったことで「よし!もっと稼げるようになるぞ!」とますます仕事を頑張る気になりました。
しかしその喜びも長続きはしませんでした…。
1カ月も経つと、「文字単価1円じゃまだまだだ。もっと単価アップできないと稼げない」と、現状に不満を持つようになったのです。
いつの間にか私は、書くことに喜びを感じるよりも、「書かないと稼げない」と自分にプレッシャーを与えるようになっていました。
そんな私は次々と仕事を詰め込み、家事と子育て以外の時間はすべて仕事に時間を充てるように。
さらに周りのライター仲間のTwitterを見て、「あの子は寝る間を惜しんで書いて、あんなに稼いでる。わたしももっと頑張らなくちゃ」と、さらにプレッシャーをかけてしまったのです。
そんな生活を1年間続けていると、収入はどんどん上がっていったものの…。
パソコンに向かうのも嫌になってしまったのです。
しかしそれでも、納期は待ってくれません。
そのため、観たいドラマを我慢したり、子供との時間も削る日々が延々と続きました。
やがて「私って何でライターをやってるんだろう。もう辞めたい。」と感じるようになったのです。
収入が減っても幸福感がハンパない
ライターを辞めたいと感じてから、収入が減る怖さを抑え、仕事を減らすようになりました。
始めは「先月よりこんなに少ない…」と落ち込みましたが、1日中仕事をしない日を作れたり、子供と遊ぶ余裕ができたり、夜に趣味のソーイングを楽しむ余裕もできたのです。
「あれ?なんだか収入は減ったのに、幸福感がハンパない!」
そこでようやく私は気付いたのでした。
つまり私にとって、「自分の時間や家族との時間を持つこと」こそが、大切すべき価値観だったのです。
自分にとって大切にしたい価値観を無視していては、どんなにお金を稼いでも虚しくなることを知りました。(私はそこまで稼いでもないのですが…)
以前「『心が強い人』の人生は思い通り」や「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」を読んだとき、どちらの本にも「お金をどんなに稼いでも幸せにはなれない」と書いてあったのですが、信じられませんでした。
どちらの著者もかなり稼いでいる人なので、「お金を稼いでるから言えることなのでは?」と思えたからです。でも実際、著者の言葉は正しかったことを身を持って知ったのでした。
わたしは本来設定していた仕事の目的をいつの間にか忘れ、「お金をたくさん稼ぐこと」へと目的を変更してしまっていたのです。その結果、幸せからどんどん遠ざかっていたのでした。
そのことに気づいてからは、「何のためにライターになったのか」原点を思い出すことにしたのです。
仕事の目的を見直して得られたもの
自分の考えがWebを通して人の目に触れ、「こんな考え方もあるんだ」と少しでも思ってもらいたい!
これを仕事の目的として、改めて設定しました。
すると収入を気にするよりも、「こんな人の悩みを解決できるような内容にしよう!」と思えるようになり、書くことが楽しくなっていきました。
それでも興味のないジャンルの場合は、リサーチするまで気が乗らないこともあります(笑)しかしリサーチをし尽くし、設定読者の悩みを解決できるような内容にまとまったときは、「やりきった!」という晴れやかな気持ちになるのです。
そんな日に飲むお酒は、格別です!
そんな風に読者に寄り添った記事の執筆を繰り返しているうちに、仕事をくださるお客さんの反応にも変化が。
髙橋さんの記事は熱量を感じます!毎回読むのが楽しみです!
言うことないくらい、イメージに近い内容に仕上げてくださってありがとうございます!
と、感謝の言葉をいただくようになったのです。
一記事、一記事を丁寧に「読者に寄り添った記事」を目標に書き続けた結果、お客さんから評価され、単価も上がっていきました。
お金を稼ぎたくて記事を書き続けていたときは辛いだけでしたが、「読者に寄り添った記事」を書くようになってからは幸福感がアップしたうえに、単価もアップするなんて。
「自分の大切にしている価値観を満たしながら、仕事の本来の目的を達成するために頑張ること」がすべてなのだと感じました。
「ライターを辞めたい」と思ったら目的と価値観を見直そう
わたしの場合は、
- 読者の役に立つ記事を書く(目的)
- でも自分と家族の時間がなくなるような量の仕事はしない(価値観)
この二つを守ることで、ライターを辞めることなく続けられています。
もし私と同じように「ライターは稼げないし辛いから辞めたい」と思っている人は、ライターという職業を選んだ目的と自分の価値観を見つめ直してみましょう!
ライターを始めた当時の気持ちを思い出し、今よりも楽しみながら仕事を続けられるかもしれませんよ。