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思いつきで行動する人が「やる気を継続しながらアイデアを形にする」ための脳の使い方!

思いついた女性 楽になる考え方
ユミエ
ユミエ

こんにちは、今の自分を認めながら日々アップデートしている髙橋ユミエ(@nikoniko_writer)です!

今回は、「アイデアはポンポン出るのに、なかなか成果を出せない人向け」に、作業療法士の菅原洋平さんの著書、思いつきで行動してしまう脳と考えすぎて行動できない脳で学んだことを紹介していきたいと思います。

本書では、脳の情報処理の仕方には2タイプあり、

  • それぞれのタイプが得意な脳の使い方ばかりしていると損してしまう
  • 自分の脳のタイプではない方の脳の使い方をすれば柔軟になれる

ということについて解説しています。この記事では、本の中から私が特に参考になると思った次のポイントをみなさんに共有したいと思います!

  • なぜアイデアが形にならないのか
  • アイデアを形をするために必要な脳トレ

アイデアは思いつくのになぜか形にならなかった原因と、改善方法までを学べるようにまとめました。日常の中で簡単にできる脳トレで、今日からコツコツ脳トレ!脳をやわらか~くして、仕事の能率や評価も上げましょう!

著者はこんな人です
  • アイデアを出すときがテンションマックスであとは尻すぼみ
  • 研究・プログラマー・ライター(今ここ)などクリエイティブな仕事をしてきた
  • HSS型HSP・生理前の不快症状(PMS)で生きづらさを抱えた二児の母(30代)
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脳の情報処理の仕方は2タイプある

脳では、まず起きた出来事を認識して情報処理(インプット)し、行動(アウトプット)に移すそうです。そして本書では、脳の情報処理の仕方には次の2つのタイプがあると書かれています。

脳の情報処理のタイプ
  • 同時系…頭頂葉と後頭葉を使って情報処理する。直感的・物事をイメージでとらえる
  • 継次系…側頭葉を使って情報処理する。順序立てて行動する・要点を正しく理解できる

情報処理の仕方はその人ごとに、どちらかのタイプを得意としています。どちらのタイプかによって物事を理解するタイミングが異なるので、行動の仕方もまったく異なってくるのが面白い点です。

同時系で情報処理をしている人は思いつきで行動し、継次系で情報処理をしている人は考えすぎて行動できないという特徴を持っています。

あなたはどっち?同時系or継次系をチェック

おそらく、この記事を読んでくださっているあなたは同時系で「思いつきで行動する人」だと思います。しかし、チェックをしてみると意外に違うこともあるので、まずはチェックしてみましょう。

「~だったら、AをするかBをするか」という問いに、AかBのどちらが当てはまったかをメモしておいてください。

同時系or継次系チェックリスト
  1. 新しい家電はまず使うか(A)、説明書を読むか(B)
  2. 何か面白いことがあったら面白かったところから話すか(A)、出来事の順に話すか(B)
  3. 気になった本は、面白そうなところから読むか(A)、最初から読むか(B)
  4. 食品や日用品の買い物はまず店に行ってみて買うか(A)、買い物リストをつくるか(B)
  5. お酒やワイン、お土産を買うなら見た目で買うか(A)、原産地や製造方法を読むか(B)
  6. お菓子を開けるときは開け方を見ずに開けるか(A)、開け方を見てから開けるか(B)
  7. 旅行に行くときは行きたいところに行くか(A)、行けるところに行くか(B)

引用元:思いつきで行動してしまう脳と考えすぎて行動できない脳

Aが4つ以上あった人は同時系、Bが4つ以上あった人は継次系のタイプです。

ちなみに私は、すべてAの同時系タイプでした!

思いつきで行動する人(同時系)がうまくいかない理由

ここからは、チェックテストで同時系、つまり「思いつきで行動する人」向けの解説をしていきます!継次系だった人は申し訳ありません……。今回は割愛しますので、ぜひ本書を読んでみてください。

ところで、思いつきで行動するあなたはアイデアマンで、あれこれ考えすぎずに行動できる方でしょうか。ちなみに私はそういうタイプです。どんどん新しいことにチャレンジをするので学びが多かったり、成長しやすかったりすることが良いところだと思います。

でも、それが裏目に出てしまうことはありませんか?

企画のアイデアを出したときは「これはきっと面白くなるぞ!」と興奮していたのに……。いざ企画を実行に移すと、どんな手順で進めたらよいのか思いつかず困ったことはないでしょうか?

これは典型的な同時系の情報処理の特徴!「ゴールをイメージできた=物事を理解できた」と認識するので、具体的な手順まで考えていなくても「実現できる!」と感じて実行したくなるからなんですね。

これが継次系の人の場合、どんな前例があるか、どんな手順で実行していくべきか、どんな予算感で進めていくかを企画前に入念に練ります。前例や法則性を見つけ出してから物事を理解するので、企画を出すスピードは遅いですが着々と実現していけるんですね。

じゃあ、同時系の人はアイデアを形にできないの?

と思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。

次の章では、そんな同時系の人が成果をあげていくために必要なトレーニングをご紹介します。

思いつきで行動する人の能力を上げる3つのトレーニング法

思いつきで行動する人の能力を上げるためには、「継次系」の脳の使い方をトレーニングする必要があります。

え。苦手なのに?できないよ……。

自己啓発本にも「苦手なことよりも、得意なことを伸ばせ」って書かれているし、わざわざ苦手なことをする必要はないのでは?

と思いましたか?

私もそう思っていましたが、前述のとおり、得意なことだけで仕事が成り立つわけではありません。思いつきで行動する人が企画だけをさせてもらえるわけではなく、苦手な「企画の実施計画」までする必要があるからです。

これは企画に限らず、どの仕事でも当てはまることだと思います。

そのため、得意なことはどんどん伸ばしていきながらも、苦手なことも平均的にクリアしていけるようになる必要があります。

本書ではそんな苦手な脳の使い方をできるように、日ごろから苦手な脳の使い方をトレーニングしておくことをすすめています。

今までとは逆の脳の使い方を少しずつトレーニングしておくと、

  • 柔軟に行動できるようになる
  • 脳が飽きずに、やる気も出る
  • パフォーマンスが上がる

という3つのメリットを得られるので、仕事で対応できる幅が広がり評価を得やすくなります。

ここでは本書でいくつかおすすめされているトレーニングの中から、すぐ実践できると思った方法を3つご紹介します。

思いつきで行動していた人が、考えすぎて行動できない人の脳の使い方を実践すれば、ただの「思いつきで終わってしまう人」を脱却できるかもしれません。

1.セリフの前に「今までは」を付けて言う

アイデアが浮かぶとつい興奮してしまい、「これは斬新な企画になるぞ!きっと評価されるに違いない」とすぐにアイデアを人に伝えていませんか?

でも、いったん深呼吸して「今までは……」と、セリフの前に付けてみてください。

そうするだけで、過去の事例で似たようなものがないか、どんな手順で今までは実現されてきたのかをしっかりと探すようになります。これは継次的な脳の使い方をするトレーニングなんですね。

「今までは~だったから、これからはこうしたいと思います」のように発言すると、思いつきで行動してしまう前に自分のアイデアを冷静に吟味できるようになります。吟味できれば物事の本質を捉えやすくなり、アイデアが洗練されたものになっていくんですね。

これには私も思い当たることがあります。

企画会議で「これだ!」と直感的に思ったアイデアを思い切って発言したのですが、なんと私がプロジェクトリーダーに抜てきされることに……。どうやって進めていけば良いかまで考えていなかったので、進みながら考えてテンパってしまったんです。結局そのプロジェクトは私の能力不足で、別の人に引き継ぐことになりました。

まさに「思いつきで行動する人だけの人」になってしまったんです。

今思えば、「今までは、A社ではこのような方法で進めて成功した事例があります。ですから、弊社でもまずはこの方法を試してみませんか?」と言えるところまで、調べ上げてから企画提案すればよかったと後悔しています。

2.一日の最初にやることだけを決めて、それだけは絶対に守る

「朝一でメールチェックをする」と決めていたのに、チャットワークやSlackで誰かから質問が入ると、そちらの返信からしてしまっていませんか?私は常習犯です……。

そんな人はまず、一日の最初にやることだけを決めて、それだけは最初に絶対終わらせてください。これも、継次系のタイプのように「手順を決めて進める」ための脳トレです。

その理由として、本書では次のように書かれています。

タイプにかかわらず、脳は「50%はすでに経験済みで、残りの50%はやってみなければわからない」状況を好みます。

引用元:思いつきで行動してしまう脳と考えすぎて行動できない脳

つまり、やり慣れているメールチェックを先に終わらせておけば、50%が経験済みの状態を作り出せます。そうすることで脳は安心して、残りのやってみなければわからない「スラックの質問の返信」を落ち着いて返すことができます。

とくに同時系の人は目に入ったものに注意を奪われやすいので、何かをやろうとしていたときに別のものが視界に入ってしまうと、別のことも同時に始めてしまいやすいそうです。同時進行してしまうと経験済みのタスクを作り出せず、100%「やってみなければわからない」状況になってストレスを感じます。

思いつきや気分で、タスクの順番を変えたり、マルチタスクにならないように気を付けましょう。

3.すべてを「実験」だと考え、飽きっぽさを力に変える

同時系タイプの人は、イメージしたゴールに近づくと同時に飽きてしまうところがあります。たとえば、「メディアを立ち上げる」をゴールとしてイメージしていると、メディアを立ち上げられる見通しがたった時点で飽きてしまうんです。

もちろん、メディアは立ち上げて終わりではなく、むしろその先の運営の方が大事になってきます。「それなのに、飽きてしまう私はダメだな」と感じていました。

しかし、本書では自分自身を少し遠くから俯瞰的に見て、「すべては実験だ。自分を何とかするためにどうしたらよいか」という視点を持つことが大切だと伝えています。

「飽きずに長続きさせなくてはならない」と考えてしまうと、自分を卑下してしまうようになります。逆に、「実験結果を積み重ねているんだ」と考え方を変えるとどうでしょうか。「飽きてしまった」ではなく、「結果が出た、この結果から次はどんな実験をしよう」と前向きになれます。

さらにこの考え方は前向きになれるだけでなく、継次的な脳の使い方の脳トレにもなっています。これまでの経験を時系列にそって内容をまとめたり、結果から法則性を導き出すようになれる一つで二度美味しい方法なんですね。

どんどん経験して結果を積み上げていけば、きっと何かが見えてきますよ!

趣味に「反対のタイプの脳の使い方」を取り入れてもOK

仕事の場面でできる脳トレをご紹介しましたが、いきなり仕事でトレーニングするのは負担が大きいと思う人もいるかもしれません。

そんな場合は、趣味に反対のタイプの行動を一つだけ取り入れることもおすすめしています。

本書の中では、思いつきで行動してしまう人へ次のような趣味を紹介しています。

継次系の脳トレができる趣味の例
  • 植物を育てる
  • 書道、茶道、華道をする
  • クロスワードパズルや将棋をする
  • 水泳、ランニングのタイムを計って記録する
  • ゴルフ、野球など順番があるスポーツをする

どれも手順どおりにする必要があったり、法則性がありそうな趣味ですね。

いつもはウィンドウショッピングや、釣り、カラオケなど、自分の好きなタイミングでできる趣味をしていた方は、新たな趣味を始めてみるとよいかもしれませんね!

いつもと逆の脳の使い方をすれば気持ちよくアイデアを達成できて評価される

苦手なことができるようにトレーニングするのは、気が進まないものですよね。

しかし、今回ご紹介した脳トレは、言い方を変えたり、やる順番を決めたり、実験だと思ったり、いつもと違う趣味をしてみたりと、どれも難しくはありません。

こんなちょっとしたことで、いろんな仕事を柔軟にこなせるようになるのか?私も実験中なのでまだ効果はわからないのですが、まずは趣味のウィンドウショッピングに加えて、作ってみたい料理のレシピを調べてレシピ通りに料理をつくってみようと思いました!

趣味からでも、継次的な脳の使い方をトレーニングしていけば、アイデアを形にするコツがつかめるかもしれませんね。

本書には、同時系タイプ向けのアドバイスだけでなく、継次系タイプへのアドバイスや、継次系タイプの人とうまく仕事をする方法についても書かれていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。