こんにちは、今の自分を認めながら日々アップデートしている髙橋ユミエ(@nikoniko_writer)です!
今回は、「自分のやりたいことが見つからない……と悩む”HSS型HSP(かくれ繊細さん)”向け」に、HSS型HSP専門の心理カウンセラーである時田ひさ子さんの著書、かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方で学んだことを紹介していきたいと思います。
HSS型HSPってなんだ?と思った方は、こちらの記事を読んでみてくださいね。
まずお伝えしておきたいのは、こちらの本は「あなたのやりたいことはこれです!」と具体的に示してくれる本ではありません。
え!じゃあ何がわかるのよ!
と思うかもしれませんが、実は最初から自分の中にある「やりたいこと」を発掘してあげる本です。
私はHSS型HSPで、やりたいことが見つからずに次のような悩みを抱えてきました。
- 何かを極めねばと、やりたいことを探し続けている
- 色々やってみるけどすぐ飽きるので、結局やりたいことが何かわからない
- 何かにいつも急かされている気がして焦っている
- 何かに夢中になっている時は楽しいが達成しても「まだまだ」と思う
この悩みを少しでも和らげ、本当にやりたいことを探すためにこの本を読みました。
この本から学んだことを本記事で共有しますので、私と同じような境遇で悩まれている方の参考になれば幸いです。
【HSS型HSPの人版】やりたいことが見つからない理由
HSS型HSPの人のやりたいことが見つからない理由は、2つあります。
- 他人との感覚のギャップに自信をなくし人に合わせてきた
- 「自分の特徴=HSS型HSPの特徴」だと知らなかった
それぞれの「やりたいことが見つからない理由」について、少し詳しく説明します。
1.他人との感覚のギャップに自信をなくした人
HSS型HSPの人はとても感覚が敏感ですが、同時に好奇心旺盛で社交的です。そのため、まわり人との感じ方とは大きなギャップが生まれます。
そのギャップが気になって「自分はおかしいのではないか」と自分の感覚に自信をなくし、まわりの目が気になり合わせようとします。
その結果、本当にやりたいことにブレーキをかけることが習慣になり、自分でもやりたいことを見失ってしまっているんだそうです。
2.自分の特徴がHSS型HSPの特性だと知らなかった
HSS型HSPには次のような特徴があるのですが、それを知らない人はまだまだ多いです。
自身にHSS型HSPの特徴があることを知らずにいると、「自分はおかしい奴なんだ」と自信を失い、やりたいことが見つからなくなる人もいます。
ちなみに私は笑えるくらいすべて当てはまる、典型的なHSS型HSPのようです。
やりたいことを見失ったキッカケは飽き性?
自分のやりたいことにブレーキをかけるようになったキッカケには、人によってさまざまあるようです。
本では5つのキッカケが紹介されています。その中から、「何か極めたいと思ってやりたいことを探し続けている」という私に当てはまりそうなキッカケを1つ発見しました!
それはずばり、「深く没頭するのに最後までやり通せずに自信を失った」です。
私は、やりたいことかもしれないことが見つかると全力で没頭するのですが、なぜか熱が冷めて最後までやり通せない人間です。やり通せなかった自分を責め、「ああ、これは本当にやりたいことじゃなかったのかもしれない」と思っていました。
「熱しやすいのに、冷めやすい」
何も極められないダメ人間のように思えるので自分を責めますよね。
ですが、このような2つの相反する特性を持つのはHSS型HSPならではの特性なんです。本書でも、アメリカの心理学者チクセントミハイ博士の研究で示されている「複雑な人達」の相反する特性を次のように引用しています。
この特性を知らないと、いつも最後までやり通せない自分を責め「自分は何もやれていない」と烙印を押します。実際は何もやれていないわけではないのにです。
その結果、「最後までやり通せるような夢中になれること以外は『やりたいこと』ではない!」と決めつけてしまい、やりたいことが何だったのか見失ったのかもしれません。
HSS型HSPの人が「やりたいこと」を見つけ出す方法
本書は、かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方というタイトルなので、やりたいことを見つけるためのさまざまな方法が紹介されています。
その中から、私のような飽き性が原因でやりたいことが見つからない人へ、役立ちそうな方法をご紹介します。
1.「~した方がいい」「~しなくちゃ」になっていないか確認
飽き性な自分に自信を失っていると、いつの間にか誰かの価値観に踊らされていることがあります。本当にやりたいことではないのに、やりたいことだと勘違いしてしまっているかもしれないんです。
やりたいと思っていることが、「誰かの目」や「まわりの期待」に合わせようとして見付けたことではありませんか?
〇〇は、やっておいたほうがいいよね
〇〇しなくちゃ!
こんな表現をしていないか確認してみてください。こんな感じの言葉が語尾に付いていたら、それはあなたの意思でやりたいと思ったことではないかもしれません。
「〇〇がしたい!」そう言えることであれば、本当にやりたいことの可能性が高いです。
2.次々とやりたいことが出ててくるのは正しいと学ぶ
実は次々とやりたいことが出てくることは、HSS型HSPの人に限らず、心理学的には正しいことなんだそうです。
本書では、心理学者のマズローは人間の欲求について次のように述べているといいます。
人間の欲求は、ある程度満たされると、次の欲求がゆっくりと現れてくる。
引用:かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方
HSS型HSPの人は次の欲求が現れるまでのスパンが他の人より短いので、飽き性のように思えているだけなのかもしれません。
なので、自分の意思で「やってみたい!」と思えたことは、まずやってみる。
途中で熱が冷めて最後までできなかったとしても、それは自分の中である程度満たされたのだと思えば、落ち込む必要はないんですね。
3.やりたいこと探しのハードルを高く設定しない
「やってみたい!」と思えることのはずなのに、またブレーキを踏んでしまう。そんな人は、まだ人の目が気になっているのかもしれません。
人の目が気になるあまり、「〇〇と思われるかもしれない」「できなかったら笑われる」など、歪んだ思考が浮かんでしまいます。
その思考を払いのけて前に進むために、本書では次のような10個の思考を紹介しています。
わたしが仕事のやりたいこと選びでいつもネックになっていることは、1と2と3です。
仕事で新しいことを始めようと思ったときに、
こんなことしても、そんなにすごくないよね。
これは仕事にならないから意味がない。
もし人に評価されなかったらどうしよう。
と思ってしまうことが多いです。
こうやって最初から「やりたいことのハードル」を高く設定してしまうと、肩に力が入ってしまって諦めてしまう原因になります。
なので、1,2,3の考えを念頭に置き、「まずは、やってみよう!」と思えるようにしていこうと思いました。
極められなくても気にしなくていい。やりたいことをやっていこう!
「何も極められない自分は、本当にやりたいことが見つかっていないのかも」
もうそんな風に、悩まなくても大丈夫です。やりたい時にやって次にやりたいことが見つかったら、やってみればいいんですね。
満足したら次に移る。そのサイクルがHSS型HSPの人らしい生き方なんだと思います。
HSS型HSPの人はとても繊細ですが好奇心旺盛なので、さまざまなジャンルのお仕事や趣味にトライできます。直感を大事にしてさまざまな経験を積めば、複数の経験を組み合わせていつか何かの役に立つときが来るかもしれません。
本記事で紹介した内容は本の一部にすぎないので、もしかしたらあなたに合った「やりたいことの見つけ方」が他にも見つかるかもしれません。本屋さんでもAmazonでも購入できる本なので、気になった方は参考にしてみてくださいね。