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「健全な体に健全な精神は宿る」不慮の事故に遭った友人を変えたこととは?

アイキャッチ 人生取材記事

こんにちは!ライターの髙橋ユミエ( @nikoniko_writer )です!

わたしは好奇心が強くて行動力がある方なのですが、生理前になぜか不安になったり、自信を失ったりしてしまうことで、今までやってきたことを突然止めたくなることがあります。

「これは生理のせいだから仕方ない」「前向きになれる本を読んで頑張ろう」と思ってきたのですが、体を休めたり、前向きな気持ちになろうと努力しても頑張れないときがあるのです。

昨年、友人であるPさんにインタビューさせていただいたのですが、「気持ちを整えることと同じように体を整えることも重要」であることに気づかされました。今まで「心を整える→体が整う」と思っていたわたしにとっては衝撃的なことで、そもそも順番が違っていたのだと腑に落ちたのです。

そのおかげで、心に不調を感じたときは体を整えることを優先するようになり、気持ちを切り替えやすくなったように感じます。

そこで今回は、不慮の事故で人生が変わってしまったPさんが、健全な心と体を取り戻したお話をご紹します!

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不慮の事故で体が思うように動かなくなる

わたしの友人Pさんは、4年生大学で法律を学び、弁護士を目指していました。しかし適応障害となり、休学することになったそうです。

1年間留年して復学しますが、そこで再びPさんは思わぬ事故に巻き込まれます。Pさんが乗っていた車をめがけて、突然横から車が衝突。再度後ろに追突し、犯人は逃走していきました。Pさんは命には別条はなかったものの、ひどいむち打ちになったそうです。

最初は首の痛みだけだったそうなのですが、「めまい・吐き気・起き上がれない」といった症状がじわじわと出始めます。体が思うように体が動かない苦しさ、疲れやすさから授業に出られないこともあり、留年をしながら大学へ通い続けたそうです。

心の不調は改善しても体の不調が治らない

下宿先で療養をしながら、なんとか大学を6年半で卒業したPさんでしたが、その頃PMS(月経前症候群)の症状に悩まされていました。PMSとは、生理前にイライラや不安などの心の不調や、腹痛・だるさ・眠気などの体の不調が起こる症状のことです。

Pさんの場合、事故で自律神経系に支障をきたしたことが、PMSの症状を酷くした原因でした。その症状は漢方薬の治療により3カ月で改善したそうですが、体の不調はまだまだ続いたそうです。

「もしかしたら、体の不調は気持ちの問題かもしれない」とアルバイトを始めても、たった3時間で体力に限界がきてしまう状態に…。結局アルバイトも辞めることになってしまい、どんどん気分も落ち込んでいったそうです。

健全な体に健全な精神は宿る

体の不調は「気持ちの問題」と思っていたPさんでしたが、すぐに疲れてしまうのは何か別の問題があるのではと考え始めます。

以前読んだ本に、「筋肉トレーニングをすると自律神経の働きが改善し、体の不調とともに心の不調も改善できる」と書いてあったことを思い出しました。

その本とは、一時期ダイエットで人気になったモムチャンダイエット!本には、チョン・ダヨンさん自身が筋トレを始めて「鬱が抜けた!」と書かれていたそうです。

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そこでPさんは体の不調を改善すべく、運動を開始。まずは1日30分、DVDでダンスをするところから始めました。半年続けた後、トレーニングジムで1時間の筋トレを週3回するように。

そのときはまだ体力はなく、ジムから帰宅するとすぐに疲れて寝てしまい、次の日も横になっていることが多かったそうです。しかしジム通いを2~3カ月続けると、自然と動ける時間が増えてくるように。ジムから帰宅しても起きていられる日が増えてきたそうです。

私が、

わたし
わたし

ランニングもすっきりできそうですが、やらなかったんですか?

と聞くと、

「ランニングでは考える余裕がある分、マイナスな考えがつきまとうことがあるんです。でも筋トレを頑張ると考える余裕がなくて、頭を空っぽにできるんですよ。」と教えてくれました。

わたし
わたし

確かに!わたしもランニングをしますが、常に何か考えながら走っている気がします。筋トレは自分で持ち上げられる限界に挑戦するので、何かを考えている余裕なんてありませんもんね(笑)

そしてついにPさんはジム通いを続けて1年半で、働けるようになるまでに回復!健全な体を取り戻し、落ち込んでいた気持ちも明るくなったそうです。「健全な体に健全な精神は宿るんですよ」と、Pさんは言います。

今でも生理前に少しだるかったり、仕事で「気持ちが沈んでるな…」と感じたときは、体がしんどくても筋トレをしにジムへ!すると体がスッキリできるだけでなく、心も安定するといいます。

目先の成果にとらわれない

わたしはPさんのように一つのことを長く続けられた経験があまりないので、どうして1年半もの間筋トレを続けられたのかが気になりました。

その疑問をPさんに聞いてみると、強い信念を感じる言葉が。

「目先の成果にとらわれず、数年先の成果のために信じて頑張るんです」

Pさんは今すぐに成果が出ることを期待せず、数年先の未来の自分を信じて行動していたのです。

確かにもしPさんが今出ている結果だけを評価していたら、「1カ月やってもなかなか効果がでない…」「あきらめて、ほかの方法を試してみようかな」と考えて、筋トレをやめていたかもしれません。

しかしPさんは「気づかないレベルの変化のうちに、やめてはいけない」と考え、数年先に体力を回復させて元気になっている自分を信じて、日々頑張っていたのです。

Pさんは仕事に関しても、この信念を持って取り組まれています。すぐに仕事に役立つ方法を見つけるのではなく、数年後に役立てられる知識を蓄え続けているそうです。

身に付けてもすぐには使えない知識でも、その先に目指す目標の過程で役立ちそうなツールを蓄えることも必要と考え、数人のメンバーで読書会を開催。仲間と本の内容を話し合い、理解を深めて知識を蓄えていると言います。

まとめ:心と体はつながっている

Pさんの場合、交通事故で自律神経に不調をきたし、心と体に影響が出てしまっていました。体調を回復するために始めた筋肉トレーニングで、体力はもちろん心にも良い影響を与えられたのは驚きです。

わたしもこれまで「なんだか体がだるい」「気持ちが上がらない」と感じたことはたくさんあります。しかしいつも、「体調や気持ちに逆らわないようにしていれば、そのうち気持ちが回復して元気になれる」と思い、大人しくするようにしていました。

しかしPさんのお話を聞いて、わたしも体と心に不調を感じた時はあえて筋肉トレーニングをするようになり、週3日、1回20分の筋トレダンスをしています。

YouTubeのTakewaki Marinaさんの筋トレダンスは、毎回ポジティブな声掛けをしてくれるので、気持ちがアップします!

https://www.youtube.com/watch?v=H3FUOxExGoM

息をきらしながらやり切ったあとは、ダラダラと汗が流れてスッキリ!筋トレ前は在宅の仕事にやる気が起きず、心も体もだるかったのですが、筋トレ後は「よし!頑張ろう!」と前向きな気持ちになれました。

心と体は密接につながっています。もしPさんやわたしのように心と体に不調を感じていたら、嘘だと思って身体を動かしてはいかがでしょうか。