ライターを始めて数カ月が経っているのに、「自分の文章力ってアップしてるのかな?」と不安に感じたことはありませんか?
この記事では文章力を少しでもアップさせたいライターさん向けに、ライター歴3年目の髙橋ユミエ(@nikoniko_writer)が編集者の方々からいただいたフィードバックを公開します!
私はこれまでに、丁寧でわかりやすいフィードバックをしてくださる
- 雑誌の編集者
- Webメディアの編集者
- コンテンツディレクター
の方々との出会いに恵まれてきました。
いただいたフィードバックの中から厳選し、「読まれやすく、わかりやすい記事を書くために注意すべきポイント」を、
- タイトル
- 導入文
- 見出し
- 本文
に分け、文章の修正例を紹介しながら解説します。
注意すべきポイントを真似するだけでなく、しっかりと理解して次の記事の執筆に生かしてみましょう!
タイトルで注意すべきポイントは?
タイトルは記事の顔になる、最も重要な部分です。「記事が読まれるかどうかの80%は、タイトルで決まると言っても過言ではない」と言われています。
それでは、どのようにタイトルを書けば記事を読んでもらいやすくなるのか、具体的に見ていきましょう!
結論を寸止めする
タイトルには一番伝えたい結論を書きましょう。しかし完全な結論をタイトルで出してしまっては、読者の「本文を読みたい!」という好奇心が損なわれてしまいます。
あくまで、結論を出し切る寸前で止めておくことが大切です。では具体的に、どのような書き方をすればよいのでしょうか。
初心者のライターさんでも書きやすいタイトルの書き方は、読者にストレートに訴えかける方法です。たとえば、次のようなタイトルを参考にしてみましょう。
- タイトル例1:育児と仕事の両立をしたいなら上手な手抜きを覚えるべき!
- タイトル例2:幸せになりたい女性はサバイバル力の高い男性との結婚がベスト!
どちらのタイトルも、結論を言っているように見えますが、完全な結論までは言っていません。
タイトル例1では、「上手な手抜き」をすれば育児と仕事の両立ができることは伝わりますが、手抜きの方法まではわからないので、読者は本文が気になります。
タイトル例2では、「サバイバル力の高い男性ってなんだ?」と思い、先を読み進めたくなるかもしれません。
ほかにも、
- 「これだけ知っておけば投資に失敗しない10のテクニック」(方法を伝える)
- 「子供の英語の英才教育は実は意味がないことを知っていますか?」(疑問を投げかける)
など、結論を寸止めするタイトルの付け方を工夫してみましょう。
漢字の密度が多くなっていないかチェック!
文章の中に漢字がたくさん使われていると、なんだか難しい印象になります。記事の本文はもちろん、タイトルも漢字が続いていないかチェックしましょう。
タイトルは記事の顔となる大事な部分なので、タイトルで読者に「難しそう」と思われてしまうと、読んでもらいづらくなります。
たとえば、
のようなタイトルは、「種類別の特徴と治療方法」の部分に漢字が密集していて、難しそうに感じます。
上の文章を、次のように修正するとどうしょうか。
タイトルの後半部分に「プレゼントの」を入れ、「選択方法」を「選び方」にしただけで、漢字の密度が低くなりました。
漢字同士が離れるだけで、読みやすくなりますね。
導入文で注意すべきポイントは?
タイトルの直下にある導入文もまた、読者が本文を読むか判断する重要な部分です。ここでは、読者に本文を読んでもらうための、導入文の書き方を解説していきます。
説得力のある内容にする
読者は導入文を読むときに、記事の筆者の経験や詳しさも重視します。そのため、「この人あまり詳しくなさそうだな」と読者に思われてしまうと、本文を読んでもらいにくくなります。
たとえば、次のような導入文を見てみましょう。
そこで今回は、「子供にやってほしいことが伝わる方法」を調べてみました!
上の導入文の場合、「筆者も読者と同じことで悩んでいる点」には興味が湧きますが、読者と同じように解決方法を調べてまとめただけの内容に見えます。そのため、何の説得力もない文章になってしまいます。
しかし、次のように導入文を修正すると、一気に説得力のある文章になるでしょう。
そこで今回は私が実践した、「子供にやってほしいことが伝わる方法」をご紹介します。
「前は悩んでいたのに、解決できた」という経験がある人の文章であれば、読んでみようという気持ちになるのではないでしょうか。
特定の読者に話かけるように書く
読者は「まるで自分に話しかけているような導入文」を読むと、本文をしっかり読みたくなります。しかし、多くの中の一人に話しかけているような導入文の場合、あまり真剣に読もうと思わなくなります。
- 「みなさん、この本を読んでおいてくださいね!」
- 「高橋さん、この本を読んでおいてくださいね!」
と言われた場合、どちらの話し方をしっかり聴こうと思うでしょうか。後者のほうが、自分に言われていると感じ、「しっかり読まなくては!」と思うでしょう。
たとえば、「一般的な家庭が、子供の学習塾にどのくらいの費用をかけているか知りたい読者」向けに、導入文を書いた場合を例に挙げます。
この読者の状態には、
- これから子供を学習塾に通わせたい人
- すでに学習塾に通わせている人
の2パターンが考えられるので、次のような導入文を書いたとします。
「通わせたい人」と「すでに通わせている人」の不特定多数に話しかけているような内容なので、読者は「自分は多くの中の一人」と感じ、しっかり読もうと思いづらくなります。
次の文のように「~な人」を取り除くだけでも、特定の一人に話しかけているような内容になり、読者は自分に話しかけられているように感じるでしょう。
導入文は、特定の悩みを持った一人の読者に響く内容のほうが、読者に読まれやすくなります。しかし、検索キーワードによっては読者の状態に複数のパターンが考えられるので、なるべく特定の読者に話しかけるような内容にしましょう。
見出しで注意すべきポイントは?
読者がタイトルと導入文に魅力を感じ、本文を読み始めると、見出しで記事の概要を把握します。つまり、見出しの良し悪しで最後まで読んでもらえるかが決まるのです。
ここで紹介する注意点は、構成を考えるときと、記事が書き終わったあとの最低2回はチェックしましょう!
小見出しの内容が大見出しに対しての答えになっているか
読者は見出しを見て、この先の文章が自分の疑問に答えてくれる内容かを判断します。
たとえば、「特別支援学級とはどんなところ?」という大見出しの場合、

きっとこの先の文章には、特別支援学級がどんなところなのか解説されているから読んでみよう!
と、読者は考えるはずです。
しかし、その先の小見出しもまた「どんな障害を持った子供が通うところ?」と、疑問文になっていたらどうでしょう。
読者は疑問を解決するために読み進めたはずですが、また疑問文が現れたことで新しい疑問が増えてしまい、読むのをやめてしまいます。
次のように、大見出しの疑問文の答えを、小見出しに書くとどうでしょうか。
・小見出し:「軽度の障害に対応した校内学級」
読者は小見出しを見ただけで、大見出しの疑問の答えを簡単に知れるので、その先も読み進めてみようと思えます。
一つの見出しで一つの内容を解説しているか
一つの見出しに、さまざまな情報を詰め込んでしまうと、結局何が言いたいのか伝わりづらくなってしまいます。
たとえば、次のような見出しの場合です。
この見出しには、「いつから?」と「選び方」という2つの内容を含んでいます。
タイトルの場合はこのような書き方でもよいのですが、見出しの場合には一つの内容を解説したほうがわかりやすくなります。
たとえば、
- 一つ目の見出し:子供の習い事はいつから?
- 二つ目の見出し:子供の習い事の選び方を解説!
のように、内容別に見出しを作って解説しましょう!
見出しでも結論は寸止めにしているか
タイトルと同様に、見出しでも結論は言い切らず、寸止めにすることをおすすめします。
たとえばカルシウムの効果を調べている読者が、次の見出しを見て、本文を読みたいと感じるでしょうか。
知りたかった結論が見出しを見ただけでわかってしまい、本文をじっくり読んでみようと思わなくなってしまいます。
本文まで読んでもらえなければ、読者はすぐに読むのをやめてしまいます。さらに、読者がサイトに滞在する時間が短くなるので、SEOの評価が下がる原因にもなります。
それでは、次の見出しではどうでしょうか。
こちらの見出しからは、「カルシウムがどうやら骨に何か影響を与える」ことがわかります。しかし、どんな影響を与えるか結論は書かれていないので、本文を読んでみたくなるでしょう。
どんな内容が書かれているか把握しやすい見出し作りは大切ですが、結論はあえて書かずに、読者の興味を引く内容にすることが大切です。
本文を読みやすくするために注意すべきポイントは?
読者が本文を読む気になっても、読みにくいと感じてしまえば、読むのが面倒になります。読みやすい文章を書くためには、正しい文法を使い、簡潔に伝えることが大切です。
ここでは私が記事を書き終えたときに、いつも確認するポイントをお伝えします。
「つまり」の使い方を間違えてないか
AつまりBと書く場合、Bの文章はAより抽象的な表現になっているかチェックしましょう。
わかりづらいので、次の文章で具体的に解説します。
この文章は一見、なんの違和感もないように思えます。
しかし、
- つまりの前の文章A…「私は冷静だ」
- 後の文章B…「物事をじっくり考え判断する能力があるということだ。」
の場合、AよりBの文章のほうが、より具体的な表現になっているのです。
「つまり」は「詰まり」を意味する言葉なので、「つまり」の後の表現で内容がまとまらないといけません。
そのため、
のような書き方が、「つまり」の正しい使い方なのです。
「~ため」が一文に何度も登場していないか
「~ため」は、理由を説明するときに便利な言葉です。しかし一文の中に使いすぎると、煩わしく感じる文章になってしまいますので注意しましょう。
たとえば、次の文章を見てください。
「~ため」が一文に2つあるだけでも、なんだか読みづらく感じます。
それでは、次の文章に修正するとどうでしょう。
まず文章を2つに分けるだけで、一文が短くなり、読みやすくなります。さらに、不要な「ため」を消したことで、すっきりとした印象になりますね。
「~することで」のような冗長的な表現を避ける
「~することで」という表現は、情報量は少ないのに、長ったらしい冗長的な表現になります。
たとえば、下の文章のような使い方です。
なるべく一文を短くして、わかりやすい表現にするためには、
- ~した場合
- ~すると
に書き換えてみましょう。
簡潔で伝わりやすい文章になりますね。
「方」の使い方に注意する
「~な方」と書くと、
- ~なほう
- ~なかた
のどちらで読んだらよいか、わかりづらくなります。
そのため、私の場合はですが、
- 人を表す場合…「~なかた」「~な人」
- どちらか一方という意味で使う場合…「~のほう」
のように書くようにしています。
しかし、メディアの表記ルールによって書き方は異なるため、ルールを優先した書き方にしましょう。
箇条書きの言い回しを統一しているか
箇条書きに名詞、動詞が混在していると、読みにくい印象を与えてしまいます。
たとえば、ある病気の症状を箇条書きにした場合、
- 身震い
- 息切れ
- かんしゃくを起こす
と書くと、「身震い」「息切れ」は名詞ですが、「かんしゃくを起こす」は動詞で終わった言葉になっています。
箇条書きの言い回しは統一した方が読みやすいので、名詞か動詞のどちらかに統一しましょう。
名詞に統一すると、
- 身震い
- 息切れ
- かんしゃく
になります。
言い回しを統一するだけで、なんだかスッキリした印象になりますね。
見出しの直下の文章が、見出しと同じ内容になっていないか
見出しの直下の文章が見出しと同じ内容になっていると、文字数が増えているだけで情報量が増えません。そのため、直下の文章が見出しと同じ内容を繰り返しているだけの場合、読者は本文に必要な情報が書かれていないと感じ、本文に魅力を感じにくくなります。
たとえば、
本文:ここでは、子供にやってほしいことを上手に伝える方法をご紹介します。
のような場合です。これでは、「見出し」と「見出しの直下の本文」がほぼ同じ内容なので、せっかく見出しに興味を持った読者が読む気をなくしてしまうかもしれません。
見出しの直下の本文には、次のように簡単な結論を書くことをおすすめします。
本文:子供にやってほしいことを上手に伝えるには、やってほしい理由を伝える必要があります。
読者は本文をすべて読んでくれない場合が多いものです。最初に結論を書いてしまえば、読者に「この記事には知りたいことが書いてある!」という印象を与えられます。
読者の疑問や不安をなくすために重要なポイント!
文章が読みやすくても、読者に新たな疑問が生まれる文章や、不安が解消できない文章を書いてしまうと、読者は解決を求めて別のサイトへ行ってしまいます。
そんな事態を防ぐためのポイントをチェックしましょう!
「一般的ではない用語」に説明を入れているか
あなたにとっては一般的な用語でも、読者にとっては一般的ではない用語かもしれません。専門用語を記事中に書く場合は、あとから用語の説明を書くようにしましょう。
たとえばあなたに、筋トレの経験があるとします。「乳酸」という用語は当たり前のように知っているので、記事にさらっと「乳酸」と書いてしまうかもしれません。
しかし、筋トレの経験がない読者が記事を読んでいる途中に、「乳酸」という用語が出てきたらどうでしょうか。
読者は「乳酸」の意味がわからないので、「乳酸」を検索して調べ、あなたの記事を読むのをやめてしまう可能性があるので気を付けましょう。
次のように、専門用語のあとに用語の説明を入れてみるとどうでしょうか。
「乳酸とは筋肉の疲労物質です」と説明を入れるだけで、読者は後の文章を理解できます。読者が記事中で新たな疑問を抱かないよう、記事内で理解を完結できるような内容にしましょう。
デメリットの解説に解決策を入れているか
デメリットの解説に解決策が入っていないと、読者は不安な状態になります。すると読者は、不安を解消するためにさらに検索を進めてしまい、記事を読むのをやめてしまうかもしれません。
読者は解決策まで提案している記事を読めば、不安が残らないため、検索を終了します。読者が検索を終了すると、記事のSEO的な評価が上がるので、できるだけ読者に不安の残さない工夫をしましょう。
フィードバックを受ける機会がない場合の文章力の鍛え方
Webメディアの場合、すべてのライターさんに編集者さんが付くとは限りません。フィードバックを受ける機会がない場合は、新聞や雑誌の編集者さんが書いている本を読んでみましょう。
多くの文章に触れてきた編集者さんの豊富な経験と知識がまとめられた本を読めば、読みやすい文章の根拠と書き方を学べるのでおすすめです。
以前、私にフィードバックをしてくださっていた編集者さんの本は、
- 文章の企画方法
- ペルソナの設定方法
- 読まれる文章の特徴
などをわかりやすく解説しています。
内容はとても参考になるのですが、文章の例に下ネタを使っているところがあるので、文体の好みが分かれるかもしれません(笑)
まとめ:フィードバックは言われたまま修正するだけではNG!しっかり理解しよう!
ライターが文章力をアップさせるためには、編集者さんからフィードバックを受けることが大切です。
しかし言われたまま修正していては、
- なぜ修正する必要があったのか
- なぜこの書き方では読みにくかったのか
を理解できないので、いつまでも文章力はアップしません。
文章力がアップしなければ、魅力的な文章を書けるようにはなれませんし、収入も頭打ちになります。
編集者さんからのフィードバックの意図をしっかりと理解して、普段からメモ帳にまとめておきましょう!次回の記事を書くときにメモ帳を見返し、フィードバックの内容を意識して書けば、きっと文章力はアップします。
本から学んだ文章の書き方もインプットするだけでなく、メモ帳にアウトプットしてみるとよいですね。
地道な作業ですが確実に文章力がアップするので、ぜひトライしてみてください!