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それって本当に自分の色?素敵な色を取り入れ過ぎると何かを見失う話

アイキャッチ ライティング

私は夜寝る前に、絵本ひろばという無料の電子絵本を子どもたちに読み聞かせている。

子ども向けの絵本ではあるが、大人でも人生の中で教訓となる内容が結構あることに驚いた。

「十葉かさね」さんという方の「パレット」という絵本は、ライターとして進むべき道を迷いそうになったときに、ぜひ自分に言い聞かせたい内容だった。

進むべき道に迷っている方のお役に立てる内容かもしれないので、絵本の内容から学んだことを私の体験を交えてお伝えしたい。

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真っ白な子供が得たと同時に失った色

絵本の主人公は、全身真っ白な子供である。

真っ白な子供は、「色のない自分は、なにも持っていない。自分はなんてつまらないものなのだ」と思っている。

ある日、真っ白な子供は一つの色を見つけて素敵だと感じ、自分の体の中へ加える。すると、なんの色もなかった自分の体に色が付き、ワクワクした気持ちになった。

その後も真っ白な子供は、自分がどんどん素敵な存在になっていくことを信じて、目に入った魅力的な色を体に次々と加えていく。

やがて真っ白な子供の体の中は、七色に満たされていった。

しかし、たくさんの色を体に加えていくうちに、ついに真っ白な子供の体は真っ黒になってしまったのだ。

黒くなってからは、どんな色を加えても黒いまま。黒くなってはじめて、自分の色を失っていたことに気付いたのだ。

白いままの自分は魅力がないどころか、どんな色にでもなれる素敵で貴重な存在だった。

取り入れるべき色がわからなくなった時期

私にも絵本の真っ白な子供のように、目に入る素敵な色を次々と取り入れ、結局自分がどうなりたいのかを見失った時期があった。

私はゼロからライターを始めて、色々な人のアドバイスを受けてきた。

  • ライターとして単価を上げるためには専門性を身に付けた方がいい
  • 効率よく書いた方がいい
  • 編集やディレクションもできた方がいい

などなど。

ライターとしてステップアップしていくためには、どれも必要なことではある。

当時の私は、必要なものをすべて取り入れた方がステップアップできると信じ、

  • 専門性を付けるために資格をとれば活躍できる
  • バリバリ書いているあの人のようにたくさん書けば単価が上がる
  • 編集者を募集している案件を取れれば成長できる

といったように、目に入る素敵なものをすべて取り入れようとしていた。

しかしそのうち私は、ライターとして何がしたかったのか、わからなくなってしまった時期があった。

自分がなりたいライターとは何なのか、自分の持ち味とは何なのかを見失っていたのだ。

自分の持ち味とは?目的は?

素敵な色を取り入れすぎて自分の色を失いかけてからは、「素敵なものを取り入れるのは、自分の持ち味や目的を見失わないレベルにしよう」と思った。

私の持ち味は、「じっくりと調査し、事実を正確にわかりやすく伝えられること」であり、素早く書くことではない。

私がライターとして活動する目的は、「私の書いた記事で、人の気持ちを楽にしたり、楽しませたり、新しい発見をしてもらってわくわくしてもらったりすること」だ。

だから私は、黒に染まらない程度に、自分がなりたい目標を見失わないように、素敵な色を少しずつ取り入れていこうと思う。

色の選択は簡単なことではないので、もし選択に迷ったときは、こちらのインタビュー記事も読んでみてほしい。

人からのアドバイスは素直に聞きながら、自分にとって必要な色かどうかを見極めて取り入れていきたい。