【取材マッチングイベント meetball】で学んだ初心者のための取材のコツとは?

取材の知識
photo by 池田こーき/ 撮影 : 藤田昂平

ライターとして魅力的なヒトやコトについて書くとき、ネットで調査するだけでなく、
直接話を聞いてオリジナリティのある情報を取り入れたいと思ったことはありませんか?

わたしも、そんなライターのうちの一人です。ネットで情報を検索すると、似たような内容の記事が並んでいることもしばしば。 ネットの情報をまとめただけでなく、直接話を聞いて得た情報を記事に反映できたら、 記事にオリジナリティがうまれ、より魅力的な情報を伝えられるのではと思っています。

そこでこれから、さまざまな人の生き方について取材し、ブログで公開してきたいと思ったのですが…。 ライター歴は1年あっても、取材経験はまだ2回しかない私。まずは取材のコツについて学ぶべく、とあるイベントに参加してきました!

今回わたしが参加したイベントは、「取材されたい人」と「取材したい人」のマッチングイベント「meetball(ミートボール)!人物取材について楽しく学べるイベントでした。

そこで今回は、イベントで学んだ以下の内容について、お伝えしていきたいと思います。

・取材のコツ
・取材練習の内容
・取材練習をして感じたこと

わたしと一緒に、一から取材について学んでいきましょう!

取材のコツはズバリ「違和感」と「驚き」を大切にすること

ディスカッションパートナーの黒田悠介さん
(写真 : 池田こーき/ 撮影 : 藤田昂平)

今回、meetballで取材の講師をしてくださったのは、ディスカッションパートナーの黒田悠介さん。 黒田さんは、議論をして新しいアイディアやモノの見方を作り上げるコミュニティ「議論メシ」の発起人でもある方で、 話の聴き方のプロフェッショナルとも言える方です。

そんな黒田さんがおすすめする、取材のコツはズバリ「違和感」と「驚き」を大切にすること。

どういうことかと言いますと、ある人の取材をしている時に語られる言葉の中で感じた「違和感」や「驚き」を大切にするということです。ここからは、「違和感」と「驚き」について簡単に説明していきたいと思います。

「違和感」とは?

例えば、あなたがフリーランスのWEBデザイナーに取材をしたとします。 あなたはその人の口から、現職の仕事内容について聴いているのですが、ふと「どうしてこの人はWEBデザイナーに興味を持ったんだろう」 と過去のことに興味をもちました。

これこそが、「違和感」なのです。

普通に聴いていれば、仕事内容についての取材になってしまいますが、 違和感」について質問することで、取材内容はより深いものになるのです。

もともとフリーランスになる前から、「一般企業でWEBデザイナーをしていたから」かもしれませんし、 もともとは異業種で働いていたけど、「何かの理由でWEBデザイナーを志した」かもしれません。その理由を聞くことができれば、より奥深い、オリジナリティのある記事になるのです。

よく取材前には「質問の順序を事前に用意した方がよい」と聞きますが、黒田さん曰く、それでは「違和感」をみつけづらくなるそう。 「これだけは聞いておきたいという質問」だけを用意しておき、 あとは自然の会話の中で「違和感」をみつけ、それについて質問をしていった方が面白い発見があるとのことでした。

さらに話を深堀するためのコツとしては、以下の「AIUEO(あいうえお)」の要素について、質問してみることが大切なのだそうです。

  • Activity: 何をしている人なのか
  • Interactions どんなやり取りをしているのか
  • Users やり取りの中にはどん登場人物がいるのか
  • Environment どのような周辺環境なのか
  • Object どのような目的なのか

しかし、「AIUEO」に沿って取材した内容をそのまま記事にしてしまうと、ただの情報収集になってしまって面白みがありません。 面白みのある記事にするためには、「AIUEO」に沿って取材した内容を、自分なりの解釈に編集することが大切なのだそうです。

例えば、「大学卒業後お金のなかったAさんは、実業家のBさんからお金の支援をしてもらうことで起業に成功した」という情報を取材で得たとします。

それをそのまま記事にするのではなく、「お金がなくても、援助さえあればおもいきった行動をとることができる」という自分なりの解釈を付け足すことが大切です。 自分なりの解釈を付け足すだけで、読みごたえのある記事になるのですね。

「驚き」とは?

取材する相手の話の中から「違和感」を探すことと同じくらい、「驚き」を表すリアクションをとることはとても大切なのだそうです。 話の内容の中に「違和感」をもったタイミングで、少々大げさなアクションをとります。それをきっかけに、色々と話が広がるのだそうです。

黒田さんの「いい質問をするのと同じくらい、リアクションは大切」という言葉に、わたしは納得してしまいました。 自分がよく知らない分野について取材する場合、自然と「それ知らないです!教えてください!」という下から目線のリアクションになります。 しかし逆に、自分がよく知っている分野について取材すると、「これって、こういうことなのではないのですか?」と、 上から目線の質問になりがちです。

上から目線の質問には、気持ちよく回答することができません。 そのため、年齢の上下関係なく、自分は取材する相手に弟子入りしたくらいの位置から質問すると、 相手は気持ちよく話してくれるのだそうです。

取材練習は、ひたすら「違和感」を発見して質問

黒田悠介さんによる取材講座の後は、参加メンバーをお相手に取材練習を実施!学んだことをすぐに実践することで、「なるほど」と思えることがあったので、ご紹介します。

1分間の自己紹介で感じた「違和感」をピックアップする練習

まず行ったのは、参加メンバーの方に1分間自己紹介をしていただいて、その中で感じた「違和感」をピックアップする練習です。

違和感を探すことを意識して自己紹介を聴いていると、「どうしてこの人はこういう考え方をしたんだろう?」と 興味がどんどん沸いてきて、質問したいことがどんどん出てきます。 たった1分の自己紹介だったのに、質問が次々と浮かんできて、その人についてもっと知りたいと思えました。

地下アイドルに楽曲を提供している、「Kさん」の自己紹介を聞いた時。Kさんの自己紹介内容は、以下のような感じでした。

  • 前職は歯医者さん
  • 歯医者さんの宣伝にアイドルを使うことになった
  • 地下アイドルへの楽曲提供という今の職業にたどり着いた

この1分間の簡単な自己紹介のなかに、わたしは「歯医者」と「アイドル」という点に違和感をもち、 以下のような質問をつくりました。

 
  • 歯医者さんの宣伝にどうしてアイドルを使おうと思ったのか
  • どうして歯医者さんから地下アイドルへの楽曲提供の仕事に変えたのか

わたしの感じた「違和感」を質問することで、「わたしらしさや、わたしだけの当たり前、わたしだけの物語」ができるのです。

3分間の自己紹介で感じた「違和感」について10分間ひたすら質問する練習

次に行った練習は、参加メンバーの方の3分間の自己紹介で感じた「違和感」について10分間ひたすら質問するといった練習です。

最初は「違和感」について質問を投げかけても、ひと言、ふた言の回答しかなく、ちょっと困惑…。しかし、「違和感」のあったポイントに至るまでの過去の出来事について、順を追って聞いてみると、自然とたくさん話してくれるようになりました

「違和感」について「取材されている側の過去にまでさかのぼって質問」していくと、取材されている側も「これまでの自分」について整理でき、少しずつ思い出してくれるようです。

思い出してもらうことで、「あ!そうそう!こんなきっかけで、こうなりました!」といったように、生き生きと話してくれるようになりました。

人の生き方に興味をもってワクワクする人が、人物取材に向いている

今回の人物取材の練習で感じたことは、「人の生き方にどれだけ興味を持てるか」が大切だということです。その人の生き方に興味をもって、ワクワクした分だけ、たくさんの「違和感」を持つことができます

すると次から次へと質問したいことが溢れ出して、自分だけのオリジナリティのある取材ができるのです。イベントを通して、「人の生き方に興味をもってワクワクできる人が、人物取材に向いている」と感じました。

今回このイベントに参加することで、人物取材の奥深さと魅力を実感!わたしにとって、とても貴重な時間になりました。

最後に:イベントを主催してくださった企業について

株式会社ヒトコト社長の 小南優作 さん
(写真 : 池田こーき/ 撮影 : 藤田昂平)

meetball(ミートボール)は、 国内初の取材マッチングサービス 「LOOKME」から企画されたイベントです。

LOOKMEを制作したのは、株式会社ヒトコトという福岡県福岡市にある企業。イベントには代表取締役の小南優作さんも参加し、LOOKMEの今後について熱く語られていました。

小南さんは「取材は多くの労力が必要である割に、得られる価値(利益など)が少ない。そんな現実を解消したい」と考えていらっしゃいます。そのために、「ある人を取材してほしいと思っている人」からクラウドファンディングのように資金を集め、その資金を取材ライターへ報酬として支払う仕組みを構想しているそうです(ご本人はまだ妄想段階だとおっしゃっていましたw)。

資金を支払っていただいた人には、リターンとして取材記事を渡すことで、支援者も取材ライターもWin-Winな関係に。さらに取材された人は、自らを広くアピールすることができます。

「取材にかかる労力=取材で得られる価値」になるよう、今後のLOOKMEの進化に期待しましょう!

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